(1)身体全体を一つのユニットとして考えます。

オステオパシーでは身体全体を一つの繋がったシステムとして捉え、筋骨格系だけではなく臓器や神経、血管、免疫系等あらゆる器官を調べて、原因を追究し施術します。

様々な器官は互いに協調して、調和を図りながら働いており身体全体のバランスをそれぞれが取っていると考えます。

さらには、身体だけではなく、その背後にある心や精神との繋がりや関わりを大切にしながら、一人の人間として尊重し診療を行います。

 

(2)身体の機能と構造は一体のものであると考えます。

身体の構造(骨組みである筋骨格系や臓器や血管、様々な器官)が変化する事により機能(身体の働き、免疫系や循環系、神経系など)に影響を与え、それとは反対に機能の変化により身体の構造が変化するというように、構造と機能が相互に関係していると考えます。

オステオパス(オステオパシーの施術者)は構造または機能に働きかける事で、人体が再び調和を取り戻し健康な状態となるよう診察し施術を行います。

(3)人間は自然治癒力、自己調整機能を持っている。

スティル博士は「人の身体の内部には健康を維持する能力がある。もしこの能力を正しく認識し、正常に保つことができれば病気を予防することも治療することも可能である。」と述べています。施術により全身の調和を図り、人間が本来持っている自然治癒力を最大限に引き出すように施術を行います。

※オステオパシーにおいて合理的な施術を行うためには上記の3つの基礎的原理を踏まえて行う必要があります。また、人間は「身体-心-精神」の3つのバランスが重要であると考えます。

スティル博士は「オステオパスは症状を扱うのではなく、原因を扱わなければならない。症状は、原因が調整されれば消失する」と述べています。
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