今回の投稿は、オステオパス・理学療法士としての見解を述べていきます。
コロナ禍の中、パソコンやスマホを以前と比べて使う機会が増えてきていると思います。仕事以外でも、ゲームや動画などで液晶画面を見る時間も増えて、いつもと違う症状に悩まされている方も多いいのではないでしょうか。そんな方は、VDT症候群かもしれません。
VDT症候群とは、パソコンのディスプレイやゲーム機のテレビ画面などの画像表示端末を長時間使用して発生する健康障害の総称です。当院に来院される方も、以前と比べて頭痛や肩こりの症状が多い印象があります。
スマホやパソコンの使用頻度の増加により利き腕の親指や前腕部の橈骨(親指側の骨)と尺骨(小指側の骨)の間の骨幹膜の緊張や、同一姿勢の保持によって、頭と首の骨の境目の部分が硬くなり血行障害を招き、身体のバランスが崩れ不調が出てきているのかと思います。
また、コロナ禍にてマスクを装着する機会が増えており、側頭骨の動きが制限されて下記の様な症状が出られている方も増えてきている様に感じます。まずは出来ることから見直していき、目に優しい生活を実践される事をオススメします。
この様な症状ありませんか?
○目:ぼやける、視力低下、ドライアイ、充血、結膜炎、角膜炎、涙液減少…
○身体:首、肩、背中のこり、足や腰のだるさ、腕の痛み…
○ココロ:めまい、だるさ、頭痛、食欲不振、不安感、抑うつ感…
目にやさしいパソコン作業
〜チェックポイントは『イ・イ・カン・ジ』〜
イ→椅子の高さと肘の角度に注意!
・肘の角度は90度以上にして、椅子に座る際は足裏が床に着く高さで、深く腰掛けることに心掛けましょう。
イ→いい間隔を保って!
・画面との距離は40〜60センチに保ちましょう。
カン→環境にも配慮を!
・室温は17〜28度にしましょう。
・直射日光が入る場所や照明の映り込みを避けましょう。
・室内と手元の明るさの差を小さくしましょう。
ジ→時間を区切って作業を!
・1時間作業した後は、10〜15分間目や体を休ませる習慣をつけましょう。
・休止時間には、首筋や肩回りのストレッチを行なってみましょう。